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「あ////」
手を握られただけで顔を赤く染めるは可愛い
だがしかし
恥ずかしさからか右手を口元辺りまで持ち上げ、身を捩らせるその右手には刺身包丁
赤い顔で上目遣いで瞳ーーのすぐ横で刺身包丁がギラリと輝く
「こ、こんな所で・・・大胆だよ・・・///」
公共の場である大通りで殺傷事件を引き起こそうとした奴が何を言うか!
「これはもう・・・ーー結婚しかないよね!」
「何故そうなる!?」
「子供は男の子が良いな。女の子だとヤっちゃう自信があるから要らないよね?」
「一姫二太郎ってことわざ知ってる?」
「一姫煮たろう?」
「学年トップとは思えない回答!」
俺が吠えたにも関わらず、咲妃は満面の笑みを浮かべて右腕に抱きついてきた
「じょーだん何だからそんなに怒らないでよ」
はぁー・・・っと、俺は隠さずにため息をつく
これから行くところでは、もっと疲れると分かっているからだ。
それはーー学校だ。
しかも、最近になって共学となった女子校、だ。
「おはよー」
「おう。はよー」
「・・・あの子、後で・・・ふふふ」
挨拶ぐらい返せよ
学校に入ったら俺の役目は咲妃の首輪&番人だ。
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