いち

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カラオケの場所は居酒屋から10分くらい歩いた所にある。 私は、歩いて移動した。 部屋に入って取り敢えず、冷房を入れた。 お酒を飲んだせいか少し体が火照っていた。 「何か私喉が乾いたから何か頼もうっと。皆は何か飲む?」 皆の注文を聞いて内線電話で伝えた。 「何歌おうかなぁ~百合亜ちゃん何か一緒に歌おうよ。」 最近の曲は全然知らない。 困ったなぁ。 「最近の曲は無理だけどHYのモノクロって知ってる?あれがいい。」 「了解。」 ~♪~♪~♪ 音感が流れ始め彼が歌い出す。 うわ、歌うまい。さすがバンドやってるだけあるわ。 梶くんは友達同士でバンドをやってるらしい。土曜日の夜には駅にでて歌ってるらしい。 そんな事を考えてると彼が私の事を肘でつついてくる。 あっ!私のパートだ。 終わって次の曲がかかる。 この曲好き。 確か曲名は「One more chance One more time」だったはず。 その時、机の下では驚く事が起こっていた。 何と梶くんが私の手を繋いでいた。いわゆる恋人繋ぎ。 一瞬驚いて顔を見たけど、彼はにやっと笑って手を離してくれそうにない。
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