いち

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少しびっくりしたけど気づかないふりをして、周りの友達と会話を楽しんだ。 ふいに、彼が私の手をギュッと握る。 そのたび、私の体の体温は上昇する。 彼の方をチラリと見ると、熱を帯びた視線があった。 そんな風に見つめられると、何だか胸がドキドキする。 気があるのではないかと、勘違いしてしまいそうになる。 視線を意識するようになると、だんだん体がさらに火照ってくるような気がした。 取り敢えず気分を落ち着かせるために、煙草に火をつける。
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