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友人達は、周りに流されるようにして悪さを覚えては、教師に悪戯をしたり、同じ学校の生徒や他校の生徒と喧嘩をしたりする。
同年代の中には警察にも喧嘩を売る者がいて、それをネタに自慢するような馬鹿ばかりだった。
わたしは彼らとも仲良くしていたが、その行動には呆れており、傍観者として口は挟まず、彼らの娯楽を共有することはなかった。
そこで普通なら、わたしは彼らの標的になるところだろう。
しかし、彼らは誰一人、わたしをその対象には選ばなかった。
わたしが、空手の大会で好成績を残していることを知っているから、という理由ではないだろう。
わたしの父が、警察官であると知っていても、関係ないはずだ。
なぜかわたしは、地元では一目置かれる存在となっていた。
周りが揃って荒れ狂う中で、わたしは唯一の揉め事なき人物。
ただ一人、平和を保っていた。
それこそが、わたしが周りから、ワン(一つの)ピース(平和)と呼ばれるようになった所以だろう。
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