61人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、ぽっちゃり体型だ。
よく食べ、よく眠る私は、周りの子よりも一回り身体が大きい。
そのせいか、動きはトロく、人見知りまで兼ね備えている為、幼稚園の頃は友達が少なかった。
小学生になると、友達は増えていき、人見知りも薄れていった。
仲良し四人組の一員として、それはそれは楽しい毎日を過ごす。
そんな、ある日。
仲良し四人組の一人に、好きな男の子がいることを知った。
好きな子がいると暴露した彼女はクラスの中では大人しく、言っちゃあなんだが地味である。
更に言うと、よく食べる私とどっこいと言えるほど、彼女もぽっちゃり体型だ。それに、地味な割にハッキリとものを言う為、たまにきつい言葉を吐くことがある。
それに対して、相手の男の子はクラスでも一、二を争う人気者。
顔も性格も良いと評判だった。
そんな二人はあまりにも対照的で、両想いになることは、子供ながらに無謀だと感じていた。
しかし、彼女は変わるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!