序章

5/10
前へ
/50ページ
次へ
まぁ、どんな日常であろうと腹は減る。 俺はテーブルの上に置かれたカゴに入れられた大量のゆで卵に目を付け、一つ手に取った。 何故ゆで卵なのかは今更突っ込む気にはなれない。 さすがにゆで卵には変な細工はないだろう、と 殻をむき、口にする。 ・・・うん、 うまい。 普通だ。拍子抜けするほど普通だ。 塩が欲しかったが、これ見よがしにカゴの隣に置かれた塩の容器に入れられた何かには手を付ける気になれなかった。 絶対に塩じゃない 良くて砂糖だ
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加