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ユウ「……疲れた」ハアハア
悠はケルビの暖かい毛皮を利用して簡単な衣を作った。
やはりなにも持たない人間はケルビ相手でも少々苦労する。
男のときと違い力も体力もそんなにない。
せめてグリーブ(籠足)が有れば蹴りで早いのだが……。
ユウ「この体ちょっと都合悪いな…」
悠は最早女になった事を実感していた。
力が弱くなった他にも違和感がある。
特に胸まわりが…。
動くだけで何か上下に揺れて痛いし、止まっていても肩こるし、重いし、無かったら無かったで何か変だし……。
昔女になりたいって思った事もあるけど、ハンターなら男の方が断然良いな、うん。
悠(女)の容姿はワイルドファンゴの黒髪、前髪がちょっと出ている感じだ。
元気のいい運動系女子を連想させる。
ユウ「はあ……この先どうしよ…」
悠はこの後の事を考える。
まず、ギルドマスターを殴……いや、見ず知らずの女がそんな行動は突発だ。
皆に女になったことを伝えるか?
…信じて貰えないだろうな。
下手したら大事になる可能性さえある。
そんなのは嫌だ。面倒臭い。
…とりあえずユクモ村へ帰ろうか?
でもこの格好では無理だな。
うーん…………。
色々と考えていると、ある気配を感じる。
……モンスターか?
小型モンスターでもこの格好じゃキツい。
まだ傷も癒えてない。
体力が無くなってしまったら、今度こそジエンドだ。
丁度良く側にあった長草の茂みに身を潜める。
ガサガサガサ……
森の中から来たのは二匹のアイルーとユクモ道着のハンターだった。
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