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グオッ?グオッ~!!
アオアシラは此方を確認すると一直線に向かって走ってきた。
ソツ「ちょ…!一葉!逃げるよ!!」
…無理だな。
奴はもう、すぐ側まで近付いていた。
今から逃げても逃げきれずに追いつかれてしまうだろう。
それなら……。
ソツ「えっ!?ちょっと!!」
一葉はソツから武器…双剣を抜き盗りアオアシラに突っ込む。
双剣はユクモノ双剣。
まあ大丈夫だろう。
ソツ「ハンターでもない人がモンスターを倒せるわk……!」
ザンッ!
グオッ!?
ソツは言葉を呑んだ。
アオアシラを食い止めている……いや、それ以上だからだ。
その剛腕を振り回す攻撃もサッとかわし、右や左、後ろへと飛び廻る。
そこから双剣の技ー鬼人化をし、斬りかかる。
相手が怯むのを見極め鬼人乱舞……。
ソツは立ち続けたまま、その光景を唖然と見ていた。
そして……アオアシラを倒してしまった。
カズハ「うん、もう無理」ハアハア バタン
一葉はその場で崩れる。
無理もない、その前からの闘いのせいで体力、スタミナがほとんどないからだ。
ソツ「一葉!大丈夫?!」
直ぐにソツが傍に駆け寄り、ポーチから応急薬と携帯食料を取り出して飲ましてくれた。
カズハ「……ごめん、勝手なことして」
ソツ「ううん、凄いよ!あのアオアシラを倒しちゃうなんて!」
ソツは目をキラキラさせて一葉の顔を覗いている。
……近い。
ソツ「やっぱりアナタ、元ハンターなのね!」
…合ってるけど決めつけるのは良くないですことよ?
ソツ「ほら、肩貸してあげる」
一葉はソツの首に腕を掛け立ち上がる。
ソツの……女性のいい香りが匂った。
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