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ーユクモ村。
温泉が湧き出る稀な村で、小山の斜面に造られた小さな村だ。
数年前にはこの村の近く、渓流に雷狼竜ジンオウガが住み着いた事によって交通は遮断。
ユクモ村は存続の危機に陥っていた。
しかしあるハンターが村に着き在留。
そしてものの数週間後、ジンオウガを討伐し、村は瞬く間に活気を取り戻した。
そのハンターはジンオウガを倒した後、集会所へ赴き日々鍛錬を行い、強くなり、最早ユクモ村になくてはならない存在となったのだった……。
そして時は現在。
そのハンターはユクモ村の名物、ユクモ温泉玉子を頬張りながら風呂に入っていた。
?「いくら名のあるハンターさんだからニャってお風呂の中での飲食は禁止ニャ!!」
そこへ番頭にいる赤い帽子が特徴的なネコが怒りながらそのハンターに注意を促す。
番猫「全く何回言ったら覚えてくれるんだニャ…」
?「ごめんごめん、でもいいじゃん どうせここ滅多に人来ないし」
髪はロング、色は白銀というどこか気の抜けた青年がいかにも面倒臭そうに答える。
番猫「だからこそニャ!!何時来てもきれいにしとくのがこのお風呂のモットーニャ!!」
?「分かった分かった、もう出るよ」
青年は残りの卵を口に放り込み、その重い腰をあげ出口へと向かい、武器と鎧を手に取り着替える。
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