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ー霊峰
渓流の奥地にある谷が並ぶ場所…。
元はジンオウガ等が縄張りとしていたのだが、嵐龍アマツマガツチによって追い払われていた。
アマツマガツチとはその異名の通り、嵐の中におり風を操る古龍だ。
鋼龍クシャルダオラと類似はしているが、全く違う。
クシャルダオラと闘うような戦術をし、痛い目に遭うハンターも少なくはないだろう。
度々、観測飛行船を強力な圧縮された水ブレスで撃ち落とすため、霊峰にはその残骸が残っている。
その為、飛行船に搭載されたバリスタなどが今も使用可能となって残っているのだ。
悠はその戦いの場の少し離れた所にある薄暗い洞窟内にいた。
ここがキャンプ場だ。
洞窟から見える景色はとても良い天気と言えないほどの雨風が吹き荒れている。
人も滅多に来ないためキャンプ場にはハンターが一休みするベッドが無く、支給品も完備されてない。
悠「さあて、行くかな」
精神が統一した悠は太刀を背負い、決戦場へ向かおうとするが、ふとマスターの言葉が脳裏に浮かぶ。
悠「そーいやこれ……使わないといけないかな?」
手に持つのはあのに○団子。
一度匂いを嗅いでみると強烈な臭さを放っている。
悠(ま、なるようになるか…)
悠は鼻をつまみ、一気にそれを口の中に放り込み、噛まずに飲み込む。
刹那ー
身体中に力が沸き上がり、また鋼鉄のように硬くなったような感覚を感じた。
悠(!?何だこれ…!?)
気分は高まり、今ならどんなモンスターでも蹴散らせる感じがする。
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