幼期

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両親には言えない 友達と言ってもマダマダ幼い私達 訳など解る訳がない あの時の自分がされた事など あの人が 私に触れる度小さな私なりにも理解ができるようになった お昼寝が嫌いだった私は まだ子供の扱い方をよく知らない 研修の人か、派遣されて来ていたか 1人の先生に好意をもっていたと思う。 何時も先生にくっ付き 他の子が先生と遊ぶことが嫌でたまらなかった 初恋は、この先生だった。 髪の毛は少し茶色く肩が広く腕も太く手も大きかった 何時も先生の背中に飛びついたり 先生の腕にぶら下がったり 先生と手をつないで保育園ではずっと一緒にいた。 頭が痛い。 割れるように痛い。 あの時の事を思い出したくないんだろう 私の頭の中から そう聞こえてくる。又あの言葉が。
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