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空は青い。しかし、木々は枯れ、どこか、寒々しい空気。
もう半袖はきれないな。と今更気付く自分に、一人笑いが漏れる。
気が付けば、もう高校三年の夏も終わり、あとは就職の準備、自動車免許取得に向けて、勉強とバイト。
なんだかんだ、暇はない。
三年間、部活は続けたけど、中途半端で。
最後まで、ベンチ入りできず。
ちなみに、サッカー部だ。
うちの学校。サッカーに力入れてて、休みは月一程度。ホントに、充実しすぎだった。
まぁ、楽しくなかったわけじゃないから、いいか。
と、こんな感じで、もうあとは卒業を待つのみな感じの今日。
久々の休み。
やることなくて、ゴロゴロするだけ。
僕はサッカー部で、かなり嫌われてて、クラスにも、気の合う仲間がいなくて、常に一人っきりで動いてた。この三年間で学んだことは、「人は当てにすんな」ってことだ。意味はそのまんま。
自分が置かれてる現状。
友達、彼女、金、0。
絶望的だった。
逆にはらがたった。
そして、僕はいつものように、ケータイで歌や小説、動画なんかを探しては見ていた。
飯も食う気がしない。
僕はもう死ぬのかな。つーか死にたい、誰か殺せよ、今なら僕が稼いだ金、ざっと五十万、ぜんぶやるぞ。
とかいって、ホントはまだやりたいことあるのに。
悲劇のヒロインにでもなったつもりか。
あっ、この場合はヒーローか。
そうして、久々の休日が始まった。
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