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救急車に乗り込んだ私は 妹を見た
管を通され
大きな手で心臓マッサージ
名前を呼んでも
声が出なくて
涙なんてなかった
ただ
ただ
母に話そう
電話した
「今妹といるよ、救急車に乗った。母は父に電話して病院に来て、大丈夫だから」
一度目
母に電話した時出なかった二度目
家の電話で出た母は
声が震えていた
きっと親のカンってやつ
後から聞いた話
私が余りにも冷静で話すからって
普段私は喜怒哀楽が激しい
そんな私を知ってる母だからこそ
きっと私が話した妹の状況が嘘だと わかったんだろう
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