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担当官は言を継ぐ。
「それと、今回は鍵を壊す必要はない。訓練のみである。報酬は鍵の破壊に成功したときほどではないが、危険が伴うため大きくは減額しない。そして、訓練が目的なので、ダイブ期間は最長の二十四時間である」
「二十四時間だと?」
紀崎がうめいた。
「二十四時間もいっしょにいなきゃならんのか?」
「それがなにか?」
担当官の態度に、なにを言っても無駄だと悟った紀崎は黙った。
「では日時を伝える。明後日、午前八時にここへ集合すること。質問はパソコンのフォームへ記述せよ。では、打ち合わせを始めよ」
担当官は席を立つ。なんともアバウトな担当官である。
残された三人は、まだ互いを知らない。そんななかで打ち合わせをやれと言われたわけである。
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