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ダイバーには、エリア・オーサカで使用する武器の所持・携帯が認められていた。エリア・オーサカ内でしか使うことはないが、ゆいりは護身用として持ち歩いていた。人間に向かって使ったことはないが、最小出力でものびてしまうだろう。うっかり使ったら死なせてしまうほど危険な武器だが、それ故エリア・オーサカ内では心強かった。
れみるは電撃銃を見つめ、おもむろに口を開いた。
「この銃だと射程距離はせいぜい二十五メートルぐらいね。かなり接近しないと致命傷は与えられない」
ヒュー、と口笛でも鳴らしたいところだ。やはりただの中学生ではない。
「接近戦は危険だから、もっと射程距離があって、かつ、強力な武器がいるわ。申請する?」と、れみる。
「うーん。でも使いこなせるかな。かなりの重さがあると思うよ。それに、最終的には地下で闘うわけだから、爆発系の武器ではこっちまで危ない」
「考えてみるわ」
「武器も大事だけど、互いの分担も大事よ。きちんと役割を決めておかないと、亜獣を倒すどころか逆襲を食らう」
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