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――……ピッ…ピッ…ピピピピッ
カチッ
「ふぁぁあ~…」
(今日もいつもと同じ日が始まった)
私は大きな欠伸と背伸びをしながら目覚まし時計を止め、そんなことを思っていた。
起きて、身支度を済ませると父と母がいるリビングへと足を運ばせた。
「おはよう。」
「おはよう、紗羅ちゃん。」
「父さん、母さん、おはよう。」
穏やかな笑みで挨拶をしてくれる両親。
私は、この二人の笑みを見ると眠気も何処かへ行ってしまうのだ。
「父さん、母さん、あたし今日図書館に寄るから帰るの遅くなるね。」
「そう。また、歴史の本かしら。フフフッ」
意地悪な笑みでからかってくる母。
「いーじゃん、好きなんだもん!」
ぶーっと口を尖らせた。
「帰りは気をつけるんだぞ。」
「はーい。」
父さんは心配性だな。と思いながら返事を返す。
「わっ!もうこんな時間!」
急いでご飯を口へとかきこみお弁当を鞄に入れて、
「いってきまーす!」
そう叫びながら慌てて家を飛び出す。
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