佐々木瑞希の話

16/29
前へ
/166ページ
次へ
が、そんな親切なクラスメイトもこのけたたましい着信音には呆れた眼差ししか向けては来ない。 『早く出てやれ』 そんな視線に促され、私はいやいやながら通話ボタンらしきものを押した。 『みーずーきーちゃぁん!すごい力作できたよ!屋上から見るのがオススメ』 けたたましい音量で聞こえる奴の声。 私は顔をしかめながらスマホを耳から遠ざけた。
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加