普通が欲しい

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『さぁ、始めようか。圧倒的な敗北を教えてやるよ。』 僕は、迫ってくる魔法全てを片手ではたき落とし。最後の奴だけは槍を掴み、そのままである。 「くそっ?離せよ!」 『離せと言われて、離す奴はいない。まぁ、状況にもよるがな。』 ブンッ! 刹那、槍を掴んでいた片手で不良をぶん投げた。 言ってみればものすごく雑な背負い投げだ。 ドゴンッ!っと。不良がぶつかった地面は陥没し、泡を吹いて気絶した。 『おい、お前もこうなりたいか?』 「「いえ!申し訳ございませんでした!。ごめん、リンク。こんな奴に勝てねぇよ。お前とは縁を切らせてもらう。」」 打ち合わせしたのかのごとく、不良2人は息を合わせて喋った。 「ビビってんじゃねーよ!テメェらがやらねーんだったら俺がやる!」 『お前じゃ、無理無理。』 「舐めんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!風よ風よ風よ。この世に受けし恩恵は我が身を通し体言される。身体強化系魔法。シルフィード!」 不良(ボスらしき雑魚)は、上位身体強化系魔法を使ってきた。 流石に、ボス(笑)なだけはあるな。 『風が、そんなそよ風。俺がかき消してやろう。刻め、刻め、刻め。その全てを風で刻め。我が身を狙いし適に風神の怒りを。』 興奮して、元の口調に戻った人志は。 この前考えた、オリジナルの風魔法をの詠唱を完成させた。 「何するか知らんが、死ねやぁぁ!」 不良ボス(ゴキブリ野郎)は、右拳を振りかぶる。 『おい、遅えよ。切り刻め!斬空魔波!』 刹那、不良ボスの耳から音が消えた。 そして、目を閉じる間もなく気絶した。 魔法が通った跡は、まるで最初からなかったかの様に。 削り取られていた。 『普通が欲しい。』 少なくとも、こいつが普通を手にするには。一変死ぬしかないと思う。
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