難イーテンサイー

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―――俺の番が回ってきた。 対峙しているのは、金髪で見た目強いとは思えないスラッとした体型の男だ。 二重の瞼の下に藍色の瞳。鋭い眼光が俺を貫く。 暫く睨み合いが続き、リオレがその沈黙を破った。 「キミがシグレ・ヤジマだね?ボクの名前はリオレ。まあお手柔らかに頼むよ」 「………武器の使用は禁止のはずだが」 「!?」 リオレが信じられないといった目で俺を見る。 懐に仕込まれた小型の投擲用ナイフを棄てたリオレは、先程までの優しげな雰囲気を一掃させ、殺気を放つ。 「ちょっとキミを侮っていたようだ……まだ実践経験もない二年生が見破れる筈も無いんだけど。キミは何者だい?」 「知るか。さっさと始めるぞ」 審判の男を睨むと、一瞬怯んだがプライドからか、直ぐに姿勢を正して号令をかけた。 「体術試験、シグレ・ヤジマ対リオレ・M・ステロイド、始め!!!!」
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