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「手加減はしないよッ!!!!」
「じゃあ俺は手加減してやるよ」
「貴様……ッ」
リオレは俺との距離を数歩で詰め、ボディブローを放つ。
後ろに跳んでかわすと、さらに踏み出して一発二発殴りかかってくる。
俺はそれをしゃがんでやり過ごし、がら空きの腹に引き絞った拳を入れ―――
「フッ」
ほくそえんだ……!?
寸前で拳の軌道を無理矢理反らし、上体を起こしてリオレの顎にヒットさせた。
「がぁっ!?」
リオレの体が浮き、背中から地面に落ちた。
「あぶねぇ……お前、腹に鉄板仕込んでやがるな」
「な…何故バレた……?」
「お前の表情……敵の前で感情を露にするなんてバカの極みだ。失望した」
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