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雷になった俺は、目にも止まらぬ速さで狼の脇に移動した。
ユイや他の奴等からしたら、今の俺の動きは1本の光が通り過ぎたようにしか見えなかっただろう。
俺は雷化を解除し、剣で狼の腹から真っ二つにした。
腹を切断された狼の、切断面からは内臓と血が溢れ出ている。
そんなグロテスクな物を見ても、もう何も思わない自分がいる。
俺が狼を殺したのを、まわりの4人が確認すると、俺の近くに集まった。
「まぁたクロが独り占めかよ。明日の体育の柔道じゃ俺が勝つからな!」
カズが文句を言う。
「ちょ、クロっちと柔道で勝負すんのは俺ッスよ。カズじゃ体格差ありすぎッス」
ヨウも俺とやりたがっているが、正直誰だろうと構わない。
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