京都の病院 1

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「○○さんの奥さまですか?遠い所をご苦労様でした。私は看護師長の◇◇と申します。まあ、僕達も大変だったね。直ぐにお父さんの所に案内するからね」 やんわりとした優しい話し方の看護師さんだった。 「…看護師さん、僕と同じ名前や」 ずっと黙っていた長男がポツリと呟いた。たまたま、看護師さんと苗字が一緒だった。それに親しみを覚えたのか、長男の緊張も少し和らいだみたいだった。 それから、主人の病室に案内してもらったのだが、初めて来た人は間違いなく迷ってしまうと思うほどを広く複雑だった。その途中も看護師さんは、子供達にずっと色々な話をしてくれていた。
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