京都の病院 1

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主人の病室は7階、6人部屋の一番廊下側。ベット横に丸イスを置くともう、お隣のベットに当たってしまいそうな程狭かった。 部屋に入ると主人は眠っていた。薄暗い病室の中で目を凝らすと、主人の左足は太ももから足先まで包帯でぐるぐる巻きだった。 顔も事故の時にぶつけたのか、上唇が少し腫れていた。 長男も次男も思わぬ主人の姿にショックを受けたみたいで、ただ黙って主人を見つめていた。 ※余談ですが、癌で入院した時に一番お世話になった看護師さんも私達と同じ苗字でした。それに入院した病室も7階、どちらの主治医先生も珍しい苗字の先生でした。
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