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「しまった!えらいことになった!どうしよう」
と、頭がハッキリしてきた主人は思っていたそう。
その時、自分の目の前のダッシュボードから煙が出てきているのに気づいた。
このまま炎が上がったら確実に死ぬと思った主人。辺りを探すと自分が飲んでいたお茶のペットボトルがあったので、それを一生懸命掛けて消そうとした。幸い、直ぐに煙は無くなったそう。
「火が出たらどうするつもりやったん?」
そう聞くと
「こんな所で死んでたまるか!自分の足を引きちぎってでも逃げるつもりだった」
主人は笑ってそう話した。唖然としている私に
「当然やろ!お前ら残して死ぬ訳にはいかんやろ!」
ニッコリ笑った主人だった。
確かにそんな状況になった時、主人なら本当にやり兼ねない。そう思った。
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