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「それでは…選手の入場です!!」
司会者のその言葉を合図に台に当てられてい照明が薄暗くなり、カラフルなライトがスタジアム内を動き回っていた。
「赤コーナー、10戦8勝2敗 気絶率75% 驚異の新星チャレンジャー……たけ~のりお~!!」
コールをきいて、出てきたのは小柄な短パン、Tシャツ姿の少年だった。
のりおはゆっくりと中央にある台に歩いていった。
6000人の人々は拍手でのりおをむかえ、声援を送っていた。
のりおが司会者の横についたのを見計らって、次のコールが始まった。
スタジアム内は真っ暗になった。
「青コーナー、50戦50勝0敗 気絶率100% 無敵の鉄人チャンピオン…ご~りき~筋太!!」
そのコールと同時にのりおが出てきたのと逆の方の出口が照明に照らされた。
筋太はのりおを同様ゆっくりと歩いて、のりおと司会者がいる中央にむかった。
はじめのうちはスタジアム内の人々は歓声を上げていたが筋太を見て、スタジアム内の人々は唖然とした。
なぜなら、筋太は上半身何も着ておらず、何も着ていない上半身は説明できないほどの筋肉であったためだ。
筋太は静かになっていくスタジアム内を見て、ニヤリと笑いながら歩いていた。
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