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講堂まで二人で歩くと廊下の突きあたりから二人の青年が顔をのぞかせる。
俺たちと同じ、甲冑にマントを付けている
顔なじみだ。
「よぉ、カイにカム」
カイとカムと呼ばれた二人は軽く手を上げ返事した
「よぉ、アーヴィング、セナ」
セナは返事を返そうとせず黙って歩いていく
「なんだなんだ、いつも通りお固いねぇ
副隊長殿は。」
セナが足を止める。
「騎士たるものいつでも覚悟を持って行動すべき、緊急時でならなおさらです。」
「俺ともパートナーじゃなければ絶対置いて行くよな、あいつ」
「当然だ。」
アーヴィングの問いに即返答するとセナはもう一度歩きだした
アーヴィングは少し溜息をつくとカイとカムと一緒に歩き出した。
「お前らも次元戦争出席組だろ?」
「あぁそうや」
カムは軽く手をあげ
「俺も、配備はたぶん前と同じ第9次元」
「お前も災難だな。」
どうして?とカムが尋ねる
「第9次元は次元戦争では一番めんどうで有名じゃねぇか」
「そうなんだよねぇ~・・・
まぁ俺にはちょうどいいよ。」
「自分で言うか?」
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