運命

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
キーン コーン カーン コーン 校内に響き渡る 廊下で遊んでる奴らや教室でグループを作って話してる奴らがゆっくりと自分の席に戻って行く 高校生活2年目を迎え数週間 この眺めも、もう見慣れたものだ 俺の席は窓側から2列目の最後尾 おっと、自己紹介がまだまだったな 俺の名前は高木 京介 この高校に通う2年生 学校生活は、平凡な毎日が続けば良いと思ってる 普通の男だ 独りぼっちは嫌だが 別に人一倍人気者になろうなど これっぽっちも思わない っと、長くなりそうだから この辺で止めておこう 話しは戻るが さっき話した通り俺の席は、最後尾だからクラスの全員を見渡せるのだ 今日もいつも通り、全員がちゃんと席に着いて各々の方法で暇を潰して 先生が来るのを待っている いや、訂正があった ただ一人俺の右隣の席に人影が無い しかし荷物は置いてある トイレにでも行ってるのだろう その荷物の持ち主は平 光平 クラスでは明るくて 簡単に女子達と会話をこなす、いわゆる人気者だ ダダダダダッ! 廊下に、誰かの走る足音が鳴り響く まもなく、教室の扉がもの凄い勢いで開いた クラス全員の視線が、ただ一点に集められた そこに居たのは 平 光平だ
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!