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朝から災難だったな……まぁ、バーニング食らわなかっただけマシか。
「おはよう『スレイブ』!今日も良い天気だな!」
「人の名前を勝手に蔑むな。俺は奴隷じゃない」
「む、すまん、言い間違えた」
「てめぇ、わざとだろ」
「まつがえた!」
朝からテヘペロかましてるこいつはクレモア。一応幼馴染みなんだが……悪気あってかなくてか(否多分悪気しかないが)俺の名前をしょっちゅう間違えてくれる。
「しかし、お前にしては珍しく早い登校だな。ラブレターは届いていないぞ」
「なんでそんな中二なんだよ。おかんのバーニング喰らいそうになったから逃げてきたんだ」
「あー、お前んちの母ちゃんおっかねぇもんな。そりゃ災難だ」
あっははと全く緊張感ない笑いを残し、クレモアは先に教室へ入った。続けて俺も入る。
「おはよう、スライヤくん。」
「おはよ、委員長」
次に話しかけてきたのは委員長ことアリア。クラス1の優等生で1年の頃から委員長を勤めている。
みつ編みのよく似合うお堅い真面目な女だ。
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