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. 希に見る天才気質なんだと。 本とか読み漁ってたら大体使えるようになっちまったからな。 この学園で『灰』は俺一人のみ。先輩も良くて『白』といったところだ。つまりあれだ。 目 が つ け ら れ や す い 。 俺が悪い訳じゃねえのにな。出来の悪い自分の脳みそと保有魔力量を恨めっての。 「そういえば、一限目は水科目だね。私雷系だから苦手だなあ」 委員長は時計を見ながら授業内容の確認をする。水科目ね。俺にはあんまり関係ないけど。 「俺は水系だからラッキーだぜ!」 クレモアは嬉しそうに笑っている。呑気な奴だ。まぁ、水系ならばこの学年でクレモアの右に出るものは居ないだろう。そのくらい、こいつの潜在能力は高いのだ。 ん?俺とやったら即殺だけどな。 「はーい、皆様席に座るザマス」 そんな話をしている内に、俺らのクラスの担任教師が入ってきた。 どーでもいいけど……ザマスって古くね?
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