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「しかるに、そなた、
何ぞさる恰好あり給ふ?」
先程の晴明の言葉は
撫子にはこのように
聞こえていた。
平安の人達から取ってしてみれば
普通に話しているだけなのであるが、如何せん平成の現代にいた撫子にとっては
あくまで古語でしかないのだ。
ちなみにー
神様(僕ら)の力なら
この程度の言語の問題など
造作もない訳だけどー
平井先生が願っている為、
僕はあまり手出しはしないかな…
当人曰く
「だって、
ちゃんと古典の勉強も身を持ってしてもらわないとね」
らしい。
この時僕は
語尾に♪が付いているのではないか、と思わされた。
平井先生はドSです。
というか全国の先生達は皆、ドSです。
…こればかりは少々
撫子に同情する。
ま、
やっぱり少しくらいは
手助けしても許してくれるよね。
僕は撫子の前に姿を現した。
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