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「相変わらずの
記憶力の無さだね」
そこに香純が入ってくる。
「香純!」
「高橋さん」
驚く各々。
「相変わらず記憶力無いねー
撫子は。」
「同じ事二度も言わないでよ!」
撫子は膨れっ面をする。
「事実でしょ?」
「うわ~!平ちゃーん!!」
平井先生に寄り添う撫子。
「よしよし。」
撫子の頭を撫でる平井先生。
すると、思い立ったように、
「ところであなた達、
次の授業は情報じゃなかった?」
と、平井先生は言う。
「あ、そうだ!!
パソコン室に移動しなきゃ!!」
気が付けば教室に残っているのは
撫子達のみ。
「平ちゃん、じゃあね!!」
撫子が先生に言う。
「あと5分もないから
遅れないように行きなさいよ」
さすが先生。
そこは教育者の立場として
注意をする。
「「はーい」」
それにハモッて答える
撫子と香純。
と、予鈴が鳴る。
「ヤバい!急ぐよ撫子」
「うん!」
二人は急ぎ足で
パソコン室に向かった。
そんな二人の後ろ姿を
ほほ笑ましそうに
見ている平井先生。
「さて、」
何やら意味ありげに
平井先生は呟いた。
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