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―方
とある敷地内にて――
「何とかならないのですか?」
女性が男性に尋ねる。
「ふむ。
神頼みをしてみましょうぞ」
男性は立ち上がる。
「神頼み?」
女性は不思議そうに首を傾げる。
「手のかかる奴だ」
男は右手に持った扇を
左手に当てる。
「はぁ」
女性は不安を持ちながら
男性についていった。
「大丈夫なのですか、晴明様?」
女性が男性―
晴明に尋ねる。
「上手くいくかはわしにも分からぬ。それは奴次第だ」
「奴?」
女性の問いかけに晴明は
ゆっくり答える。
「神様だ。」
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