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「はい?」
場所は戻って。
撫子は不思議な人物と
遭遇していた。
「だからー、僕はー神様」
「厨二病ですか?
頭大丈夫ですか?」
帰ろうとする素振りを見せる撫子
「厨二病違うし。
帰っちゃダーメ♪」
不思議な人物は
撫子を引き止める。
「いや、自分の事を神様という人は
明らかに頭いっちゃってますよ。」
失礼な!!
あ、どうも。
ここの解説してるのは
この僕だよ☆
よろしくね、っと。
「いやね。
今回君の前に姿を現したのは、
願いを叶えてあげないとなー
と思ったからで…」
「私の?ありがと。」
「いや、残念ながら
君のじゃないんだよねー」
「えー違うのー?」
僕の言ったことに
凄く残念そうな表情をする撫子。
「じゃあ、誰の?」
「それは内緒。
とっぷしーくれっとって奴。」
「何故にひらがな?」
撫子の鋭いツッコミ。
「僕、この時代の人じゃないし。」
「…そのいつぞやの、まろ貴族みたいなコスプレの恰好から推測するに平安だったり?」
「ピンポーン!
…という訳で撫子、君には平安に行ってもらうよ」
「は!?」
冗談じゃない、
という感じだが僕はお構いなく
「いってらっしゃーい」
手を振って見送る。
「ちょっと待った!!」
という撫子は
僕を掴もうと手を伸ばしたが、
その手は空を切るだけであった。
「覚えてなさいよー!!」
撫子は雑魚敵のような
捨て台詞を叫んで
現代から姿を消した―
そりゃあもう、文字通りに。
「これでいいのですよね?
“平井先生”」
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