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教頭「しかし、どうでしょう校長」
と、ここで教頭が口を挟んだ。
教頭「せっかく、坂田先生からご提案があったんですから、平日の放課後も補習ということにしたら?」
校長「どうかね、坂田先生?」
校長は値踏みするような視線を銀八に向けた。
銀八「かまわねーすよ。その代わり俺の給料カットは10パーセントだけってことで」
校長「そこは護れないのね…てか生徒よりも、自分の給料が大事なのか、君は」
銀八「たりめーでしょ」
校長「わかった。では、まとめるぞ。来週の休み明けテスト、Z組の生徒全員が1科目でよいから80点以上取ること。それがクリア出来なければ、生徒は全員毎日補習。そして担任の君は給料10パーセントカット、これでよいかね?」
銀八「いいぜ、Mr.ブラッド」
校長「や、だから、ブラッド流させたのはアンタだからね」
校長は言って、額の血をハンカチで拭くと、不敵な笑みを浮かべた。
校長「ま、結果を楽しみにしておくよ」
銀八は、その言葉には何も返さず、校長室を後にした。
――――――――回想終了*
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