プロローグ

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「全部見たんだから、今更隠さなくてもいいのに。」 クスクスと笑いながら言う彼の声が,後ろから聞こえてきた。 振り向いて何か言い返そうと思ったけどやめた。 何を言ったって彼には敵わない。 それに、彼の顔をまともに見ることなんて出来なかったから。 その言葉に何も返せないまま、服を着て、涙で崩れてしまった化粧をし直す。 そしてバスローブから服に着替えなおした彼と共にホテルを後にした。
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