退屈な過去

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これは昔の話。 昔と言っても、6年程しか経っていないが。 この世界、アレクトゥスで戦争が起きた。 それはとてつもなく大きな戦争だった。 争ったのは、国同士だ。 だが、国対国ではなく国対その他の国だ。 國対その他の国だったのが、いつのまにか國対国になっていた。 それを機に世界各地で戦争が起きた。 時間、労力、戦争に必要な食料、武器さえあれば、必ずしも何処かと戦争をしている。 そんな荒んだ時代だった。 いや、それが普通だったから荒んだとは言わないのかもしれない。 戦争の原因はわからない。 俺が産まれるずっと前から、戦争をしているから。 ただ、戦争をしている理由ならわかる。 食料などの戦争に必要なものがなくなる。 人・・・兵士もだ。 戦争に必要なものがなくなる前に、別の国を植民地として占拠する。 きっとこんな理由だろう。 世界各地で戦争をしている中、そこに異形の生物、魔物が乱入する。 魔物は主に人を含めた生物を食らう。 魔物達からしたら、食い物が大量にあるんだ、それを食おうとして乱入するのはおかしな事ではない。 しかし魔物が乱入しても戦争は終わる事はない。 各国の研究者達は、昔からこの世界にある、奇跡を引き起こす力・・・魔法を研究し、今まで使用していた魔法をより効率よく、そして強力にしていった。 そんな事により、戦争は激化していく一方だった。
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