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「すみませーん・・・。」
若い女性の声がする。
すると・・・
｢いらっしゃいませ。鴉にようこそ。｣
若い男性が店の奥から出てくる。
此処は"鴉"という和風建築の店。
基本的に此処には、日常生活に必要な物から武器などの一部の人が必要な物まで揃えてある。
一応、雑貨屋という名目だ。
「此処にはどの様な用件で？」
若い男性が営業スマイルで言った。
男性の名はルーク・アーガイル。
黒髪の目にギリギリ掛からない程度の短髪。
顔立ちはどちらかと言ったら良い方に含まれるくらいの普通の顔立ち。
体格は、無駄なものがついておらず痩せている。
背丈は少し高め。
服装はいつも黒尽くめ・・・黒や紺を着ていてる。
さらに、好んでコートやローブを着ている。
全体的に地味で印象に残らないような人物だ。
「ここは頼んだ事をしてくれると聞いたんですけど・・・。」
女性はどこか歯切れが悪い。
さらに、先程から辺りをキョロキョロ見ている。
ルーク「ん・・・依頼ですか。なら奥で話しましょう。あいつも奥にいるので。」
ルークはそう言い、女性にこちらにどうぞと言い、奥に行く。
「あの・・・あいつって誰ですか？」
女性は、ルークの後ろを着いていきながら控えめに質問を投げ掛ける。
相変わらず落ち着きがなく、キョロキョロしている。
なにかを警戒している様にも見える。
ルーク「貴女の望みを自己満足で自分なりに解決してくれる人ですよ。」
ルークは後ろを振り返らずに答える。
きっと彼のそれは、その"あいつ"に向かっての彼なりの皮肉だったのだろう。
ルーク「此処です。」
引き戸の扉の前で止まる。
そして、すぐにルークはその戸をノック…というか戸を叩き始めた。
「あ・・・あの・・・。」
女性は、いきなり戸を叩き始めた状況を理解出来ず、ルークに説明を要求しようとした。
「五月蝿いっ！！！！！」
しかし、扉の中から聞こえた怒号により書き消されてしまう。
そして、その怒号の主は、すぐに扉を勢いよく開け放つ。
その怒号の主は、綺麗な黒髪の女性だった。
よく手入れされている綺麗な黒髪を腰まで伸ばしている。
顔立ちは、少しつり目がちでキリッとした顔立ちをしている。
服装は･･･上下黒の下着のみ。
そして、手元には小さな熊の縫いぐるみ。
まともな服装を来ていれば、絶世の美女と言える人物である。
「私の睡眠を邪魔するとはいい度胸だな、ルー。」
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