2.ご褒美

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デート当日・・ 喫茶店で・・・ 「何で翔子ちゃんまで居るのよ~!」 「ごめん・・!」 彼女の前で手を合わせている僕・・ せっかくのデートなのに期待を裏切ってしまった・・ 翔子ちゃんに強引に付き合わされる事になってしまったのだ。 僕の隣の席に、翔子ちゃんが居る(らしい・・) 「私、この日をズッと楽しみにしてたんだよ!」 「ごめん!」 「何、お兄ちゃん謝ってるの?」 「う・・」 その仕草に驚く彼女・・ 「『う・・』ってヒロシくん、翔子ちゃんの声が聞こえるの?」 「うん・・」 「うんって・・・それってお互いに気持ちが通じ合ってるって事じゃない!」 え?そうなの?彼女に言われて初めて気が付いた。そういう事だったとは・・ 「だって、私達、兄妹だもん。」 嬉しそうにしている(らしい)翔子ちゃん。 「兄妹って、血はつながってないじゃない!」 何か、腑に落ちない彼女・・
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