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でも、僕は、自分の心に正直に話を続けた・・
「美奈・・
でも・・
君の事は・・
もっと好きなんだ!!」
「え?」
「翔子ちゃんは僕にとって、特別な存在だったけど・・
君は、もっと特別な存在なんだ。
いつも一緒に音楽室に居るから、当たり前だって思ったけど・・
黄泉の国へ行った時・・
洞窟の中で、たった一人になった時・・
一番に思い出したのは君なんだ!!
僕は、一人では何もできない・・
いつも君が、僕の側に居た・・
僕の力になってくれた
僕が死にそうになっても・・
君は、諦めないで僕を助けようとした・・
僕を待っていてくれた・・
見えなくても・・
つながってる・・
そんな君が・・
愛おしい・・
僕が・・
帰って来る所は・・
ここなんだ!
翔子ちゃんの所でもなければ、
僕のお母さんの所でもない・・
それは、黄泉の国へ行って、
初めて気づいたんだ!
僕が帰ってこれるのは・・
本当に・・
一緒に居たいのは・・
君しかいないって・・・」
「ヒロシ君・・」
彼女の目に涙が溢れてきている・・・
「ごめん・・・
今は、それしか言えない・・」
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