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「わたし・・何が起ころうとも・・ヒロシ君を信じてた・・
最後は・・私の所へ戻ってくるって・・」
目に涙を溜めているが、笑みが戻っている・・・
「美奈・・」
「翔子ちゃんを助けるためだったんでしょ?」
助けるためなのかどうかは・・
ちょっと迷うタイミングだった・・
助けた後の話なんだけれど・・・
「うん・・」
僕は、彼女に嘘をついた。
初めての嘘。
これ以上、不安にさせたくなかった。
その答えを聞いて、安心したのか、元の表情に戻る。
「いいよ・・・
ヒロシくんが、無事に帰ってこれただけでいい!・・・」
どうやら、許してくれたらしい・・
でも、僕には罪悪感が残った。
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