20.二人の行く道

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「わたし・・何が起ころうとも・・ヒロシ君を信じてた・・  最後は・・私の所へ戻ってくるって・・」 目に涙を溜めているが、笑みが戻っている・・・ 「美奈・・」  「翔子ちゃんを助けるためだったんでしょ?」 助けるためなのかどうかは・・ ちょっと迷うタイミングだった・・ 助けた後の話なんだけれど・・・ 「うん・・」 僕は、彼女に嘘をついた。 初めての嘘。 これ以上、不安にさせたくなかった。 その答えを聞いて、安心したのか、元の表情に戻る。 「いいよ・・・ ヒロシくんが、無事に帰ってこれただけでいい!・・・」 どうやら、許してくれたらしい・・ でも、僕には罪悪感が残った。
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