20.二人の行く道

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「言葉」・・それは、薄っぺらい・・紙よりも薄っぺらいモノ・・ 黄泉の国のおばあさんにも、お母さんにも言われた。 「言葉」に乗せる想いが強いか薄いかで、伝わり方も違う。 それを使う人、受ける人によっては、人を幸せにもし、不幸にもする。 何とでも言える「言葉」。 想いを伝えたい「言葉」。 正直な言葉は、皆、人を幸せにするとは限らない。 正直に言ったが故に、傷つけてしまう事もある。 時には、真意を偽る事も、人を幸せにする事もあるのだろうか・・・ 嘘をつく事は・・ その人への想いが強いから・・ 傷つけたくないという想いから・・ ただし、偽りの言葉を放った本人には・・ 大なり小なりの罪悪感が伴う・・ 自分自身の心を偽り、 相手にも偽りの心を示してしまった・・ 何よりも、  「彼女を騙した。」 そんな事は・・ もう・・ したくない。 彼女を騙すような、裏切るような事は、 しないって・・ 心に誓った。
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