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生徒会室を出るとすぐに安藤さんに声をかけられた。
「昼休みのときは脅しみたいな言い方をしてすまなかった」
頭を下げて謝る安藤さん。
そんな安藤さんを見て慌てて対応した。
「謝ることないよ、安藤さん!安藤さんが止めてなかったら存在消されてたかもしんないんだし」
俺の言葉に安心したのか安心さんが微笑んでいた。
「そう言って貰えると助かるよ。そしてこれからよろしく、竜崎」
「こちらこそよろしく、安藤さん」
安藤さんは頷くと生徒会室に戻っていった。
何故、安藤さんが女子生徒にモテるのがわかった気がする。
安藤さんにあんなクールな対応をされたら女子生徒は惚れてしまうのだろう。
「さて、家に帰ってアニメを見るのも良いけど親友の頑張りでも見に行ってみるか」
俺がオタクだと知っている極わずかな人間の一人である虎丘大地がいるであろうテニスコートに向かうことにした。
テニスコートに着くと人集りが出来ていた。
主に女子生徒の群れが黄色い声をあげて誰かを応援している。
いや、間違いなく女子から黄色い声援を受けているのは…
虎丘大地、俺の親友だった。
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