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彼女との出会いは入学式の日の放課後。忘れ物を取りに教室に戻った帰りに俺はある教室で足を止めた。
その教室は生徒会室とネームプレートが付けられた教室。まあ、理由はそれだけではない。
それでは何故、俺が足を止めたかと言うと生徒会室の中からクスクスと笑い声が聞こえてきたからである。
俺・竜崎天人はどうするか考えた…
いや、考える暇を与えられなかった。
『~♪』
ゲッ!?この最悪なタイミングで大音量でスマホの着信音であるアニソンが流れてしまった。
因みに着信音のアニソンは「○酷な天使のテーゼ」だ。
「誰かいるのね?」
完全に気付かれてしまった。
俺は諦めて潔く生徒会室のドアを開けた。
「す、すみません……って、ええ!?」
何故、俺がこんなに驚いているかと言うと。
成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群と入学してすぐに同級生が話していたのを耳にしていた。
そんな生徒会長こと七瀬愛璃がコスプレをしてラノベを読んでいた。
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