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読んでいたラノベを机の上に置いて、視線を俺の方に向けた。
「えっと、確か竜崎君かな?生徒会室に何かよう?」
「ふぇ!?」
俺は驚いて変な声を出してしまった。
そのリアクションが面白かったのか口に手を当てて可愛く笑っていた。
「ふふ、何で自分の名前を知ってるんだ?って顔だね。生徒会長として生徒全員の顔と名前を覚えてるのは当たり前だよ」
どんだけ記憶力良いんですか!?
そんなチートキャラの生徒会長なんてギャルゲーの世界でしか会ったことないよ。
「あっ!また、竜崎君が考えてたこと当てて上げようか?」
そう言って、生徒会長こと愛璃は少し間を開けてから再び口を開いた。
「そんなチートキャラの生徒会長なんてギャルゲーの世界でしか会ったことないとか?でしょ」
完全に考えていることを読まれている。
驚愕した表情をしている俺をまた口に手を当てて笑っていた。
「ふふ、竜崎君のリアクション面白いね。うーん、気に入った!竜崎君、君は今日から生徒会に入りなさい」
「あ、はい……って、ええ!?」
その日、俺・竜崎天人はギャルゲー世界でしか会ったことのない生徒会長スペックを持った七瀬愛璃により、生徒会に入ることになった。
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