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安藤さん…怖い。
とてつもない恐怖を植え付けられた俺は身体を震わせながら放課後まで授業を頑張った。
そして、時は過ぎ放課後。
俺は急いで生徒会室に向かった。
「愛璃会長来ましたよ」
生徒会室に入ると生徒会長は不在だが変わりに安藤さんがいた。
昼休みのセリフを思い出してしまい背筋に冷たい汗が出てきた。
「竜崎来たか。愛璃会長は先生に呼ばれて今職員室だ」
「そ、そうなんですか……」
安藤さんはコクンっと、首を縦に振る。
「他の生徒会のメンバーもすぐにやってくるだろ」
安藤さんがそう言うと、ちょうど生徒会室のドアが開いた。
「今日は新しい人が入ると聞いたので急いで来ました!」
敬礼のポーズと共に登場した元気一杯の女の子。
安藤さんに挨拶をし終えるなり、すぐに俺の方に視線を向けながらフムフムと顎を手でさすりながら分析している様子。
「うーん、特に普通だね。どうしてあーちゃんはこんな子入れたの?」
うわぁーなんかその言い方ショックだな…
いや、否定しないよ。
俺は普通で平凡で……
「そんな事言わないの、咲!竜崎君は重度なオタクよ」
タイミング良く、生徒会長が話に入ってきた。
それにしても、教えてないのに知られてるんだけど…
「なるほどね。えっと、私は二年の宮野咲だよ。あーちゃんとは同じ中学の同級生で安藤ッチも後輩だったのだよ!よろしく、竜崎ッチ!」
登場と同じくらい元気良く自己紹介する咲先輩。
へぇー安藤さんは咲先輩と会長と前から面識があったんだ。
しかし、何がなるほどなんだ?
それから咲先輩は初対面にも関わらず俺をあだ名で呼びますか!?
別に気にしないけど…
会長がどこで知ったのかわからないがアニメ、マンガ、ゲーム、声優etc…が大好きで色々と買い込んたり集めたりしている。
つまり、俺は正真正銘オタクである。
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