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「竜崎君がオタクじゃなかったら……」 さっき見せていた微笑みとは打って変わり、その場を一瞬で凍り付かせてしまうのではないかと思うほどの冷徹な微笑みに変化していた。 そして、最後の言葉を繋げた。 「存在を消していた」 「……」 会長のその言葉を聞いて恐怖のあまり口を開くことが出来なくなった。 そんな恐怖に怯えた俺を見た会長はクスクスと笑っていた。 「嘘よ、竜崎君。けど、もし竜崎君がオタクじゃなくても生徒会に入れるつもりだったけどね」 会長のその言葉を聞いて少し前言っていた言葉が蘇る。 秘密の共有。 やはり、俺を生徒会に入れた大きな理由はそれなのだろう。 「竜崎君が今思っている理由で合ってると思うわ。そう、この生徒会のメンバーは秘密の共有から出来ている」 すると、静かに会長の話を聞いていた咲先輩が入ってきた。 「そうだにゃ、竜崎ッチ!ここにいるメンバーの秘密は決して明かしてはいけないんだにゃ」 喋り方はふざけている咲先輩だが会長と同じプレッシャーを放っていた。 それを考えると昼休みに安藤さんが現れて話を止めてくれたことに感謝しないといけなかった。 「わ、わかりました。この生徒会のメンバーのことは誰にも言いません」 俺の決意を聞いた会長と咲先輩は満足したのか二人とも頷いていた。 「改めてよろくね、竜崎君」 「私もだにゃ、よろしく竜崎ッチ!」 改めて俺は生徒会に入ることになった。 そのあと、今日は取り敢えず帰っても良いと会長に言われたので先に失礼することにした。
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