第一風

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「………で、綾は妙蓮寺のとこの僧侶をぶっ飛ばしに行こうとしてお前と取っ組み合いになったと」 神奈子が酒を飲みながら簡潔にまとめた 「はい……」 綾は若干ビンタを喰らい赤くなった頬を撫でながら頷いた 「ったく……早苗もまだまだ青いねぇ」 神奈子は怒ることなくまた一口酒を飲む 「いえ……俺が悪いんです」 綾はしょんぼりしながら言う 「俺があの時、はぐらかしといたら何も起きなかったのに」 「綾それは違うよ、早苗の勝手な思い込みなんだからさ」 神奈子は真剣な表情で言う 「あんたは、ただ聖のことを「姉みたいだから好き」と言ったんだろう?それは悪いことじゃない、ただ今回は言葉が足りなかっただけのことさ、今度からは気をつければいいさ」 そう言うと神奈子は微笑み綾の頭を撫でた 「はい……」 綾はされるがまま、早苗の事を考えていた 「それじゃ、晩御飯にしようかね 綾、早苗を呼んできてくれ」 綾は頷き早苗の元へ歩き始めた
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