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母を亡くしてからというもの、友達も出来ず、毎日毎日森へ遊びに行っていた。
地図にも載っていないこの北にある小さな村を「クリフォト」と呼んでいた。
その名の通り外郭大地は山のまわりは断崖絶壁になっていて、王国は愚か他の町への移動さえ出来ないのだ。
その為、食糧も村の特産品のライ麦に頼りきっていた。
父との二人暮らしで、貧しい毎日を送っていたのだが、父の仕事はライ麦をパンにして売る商売をしていた。
ライ麦とは麦の中でも格段に苦く、パンにすれば堅く最悪な物であったが、食べ物のない者に選ぶ権利などない、毎日毎日ライ麦パンを調理して食べていた。
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