―出会い―

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調理と言えど、ライ麦パンをお湯に浸し、粥にしたような物だった。 こんな貧困に苦しんでいる毎日がゆっくりとゆっくりと進んでゆく。 北の方の山々は秋の到来を告げるように、赤々とした葉っぱを付けていた。 森は昔から変わらずこう呼ばれていた「精霊の住む森」と― そんな昔話にも信憑性のある話もある。 森の奥には「森の聖域」という神秘的な場所があるという 「森の聖域」には狼の精霊「アテナ」が住んでいて、昔から村を守っていると伝えられていた。 もし森の中へ入って、アテナに会うことが出来たら、その者は死ぬまで未来永劫、幸せを約束される
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