311人が本棚に入れています
本棚に追加
/394ページ
今年の春からごく普通の大学生になった美月綾は、
なんとなく勉強して、特に将来の目的があるわけでもなく、
漠然と平凡な毎日を過ごしていた―――。
「美月さん…す、好きなんです! 僕と付き合ってくれませんか?」
「え?」
講義も終わって帰宅しようとしていると、
入学当時から何かと話しかけてくる湯浅誠司に呼び止められた。
人目を憚らずいきなりの告白に、
綾は戸惑いつつもどこか冷めた表情を浮かべていた。
最初のコメントを投稿しよう!